2017年11月5日日曜日

刈田嶺神社(奥宮)

宮城県と山形県の県境に位置する蔵王連峰の峰々のひとつ、刈田岳の山頂に鎮座する刈田嶺神社(奥宮)(かったみねじんじゃ おくのみや)に参拝してきました。

刈田嶺神社(奥宮)


蔵王は何と言ってもこのロケーションですね。
渋滞からやっとこさ刈田岳の駐車場にクルマを止めて周りを見渡すと、遠くに見る雲と山々が壮大で渋滞のストレスも吹き飛びます。今回はお天気に恵まれて良かったです。

蔵王刈田岳から臨む雲海
雲海と山々を臨む

社殿に向かう途中、見えてきました「御釜」!!せっかくなので近づける所まで行って写真撮りまくりです。ほんと地球のパワーってすごいなとあらためて感じます。

蔵王の御釜
蔵王の御釜

さて、いよいよ刈田嶺神社の社殿に向かいます。参拝者も多いですね。

刈田岳山頂に鎮座する奥宮
頂上の社殿を目指す

鳥居をくぐると山頂にはいくつもの石積みがありました。振り返るとすぐに社殿が見えます。

刈田岳山頂の石積み
大小多くの石積みがある

奥宮の鳥居
青い空に聳える鳥居

奥宮は既に季節遷座されたためか宮司さんはおられず、代わりに社務所(授与所)の管理人がおられました。もちろんお守りなどを授かることができますが、御朱印は予め紙に書いてあるものを頂く形でした。貼り付けるのは何か違う気がして、この時は拝礼するだけにしました。

刈田嶺神社の社殿と社務所
こじんまりとした拝殿と社務所(授与所)

奥宮の社務所を訪れる参拝者
宮司不在だが管理人が参拝者を迎えてくれる

拝殿はこじんまりとしていますが鉄筋コンクリートで造られていて無機質な雰囲気です。厳しい冬の風雪に耐えるにはこのぐらいの頑丈さが必要なのでしょうけど、ちょっと味気ないかなぁ。

多くの参拝者が絶えず訪れる
強固な造りが自然の厳しさを物語る

奥之宮と記された刈田嶺神社の扁額
「奥之宮」と記された扁額

拝礼を終えたらレストハウスで一休み!といきたかったのですが飲食店は混んでて長蛇の列です。ここは素直に諦め、次の目的地に向かうことにしました。(次は里宮に行きました。その時の様子は後日アップします)

にぎわう蔵王山頂レストハウス
多くの観光客で賑わう

御朱印は奥宮ではもらわなかったのですが、里宮にて宮司さんに事情を説明して御朱印を頂きました!感謝です!

刈田嶺神社 奥宮の御朱印
奥宮の御朱印

蔵王エコーラインは冬季(11月初旬~4月下旬)通行止めになりますので、その前に行くことができてよかったです!

ご由緒

刈田嶺神社と名のつく社は3つあります。

 1.刈田岳山頂にある刈田嶺神社(奥宮(おくのみや))
 2.遠刈田温泉にある刈田嶺神社(里宮)
 3.宮地区にある刈田嶺神社(白鳥大明神)

同じ社名でも縁起が違うとの事で、諸説あるようですが一説を紹介します。

■刈田岳山頂、遠刈田温泉の刈田嶺神社

もとは修験場(修行場)として、願行(がんぎょう)が吉野金峯山寺蔵王堂の祭神である蔵王大権現を分祀した寺院。

のちに神仏分離令により蔵王大権現は蔵王大神(ざおうおおみかみ)へと改号。さらに蔵王大神=天之水分神、国之水分神であるとして社号を「水分神社(みくまりじんじゃ)」に改号。その数年後、現在の「刈田嶺神社」に改号。

刈田岳山頂、遠刈田温泉の刈田嶺神社は、季節遷座(蔵王は積雪が深く冬季は山頂のお社に参詣することができないため、山麓の遠刈田温泉のお社に祭神を遷座させて参詣の便宜を図る仕組み)を行う社である。夏季(4月下旬~10月上旬)は奥宮へ遷座し、冬季(10月上旬~4月下旬)は里宮へ遷座する。

■宮地区の刈田嶺神社

もともと刈田岳の神様を祀り活発な火山活動(神威)を鎮めるための社として、当時青麻山(あおそやま)に築かれた。

その後西宮の白鳥神社を合祀したため「白鳥大神宮」と改号。のちに現在の場所に遷され「刈田嶺神社」に改号。

青麻山は、当時大刈田山薬師嶺と呼ばれており、これが刈田嶺神社と称される由来とされる。

    ------ などなど

なお所在地は、奥宮が宮城県七ヶ宿町、遠刈田、宮地区の社は宮城県蔵王町となっています。

ご祭神、ご利益

奥宮、里宮のご祭神

 天之水分神(アメノミクマリノカミ)
 国之水分神(クニノミクマリノカミ)

ご利益

 水難守護
 天候祈願
 縁結び
 子宝
 安全祈願

あとがき

・秋の行楽シーズン + 行楽日和 + 連休 = 大渋滞!!

行楽シーズンの渋滞は必至です。宮城県側から蔵王エコーライン、ハイライン(有料道路)を抜けて刈田岳山頂までのルートですが、渋滞に突入してから2時間位かかって到着しました。

駐車場はあまり広くはないですし、ハイライン入口で山形側と合流するので、これも渋滞の原因になっていますね。山頂行くなら早めの出発がおすすめです。

特に山頂に近づいてからのトイレポイントは少ないです。おすすめはできませんがハイラインの料金所でもトイレを借りる事ができます。

また、夏季はバスも運行していますが前述の通り行楽時期は渋滞が予想されますので、時間には余裕をもってお出かけくださいませ。


参拝日 10月8日







2017年10月5日木曜日

櫛引八幡宮

青森県八戸市に鎮座する櫛引八幡宮(くしひきはちまんぐう)に参拝してきました。

お宮の近所には親戚がいるため何度か来ていますが、実は由緒など知らない事が多かったです。あまり時間がなかったので駆け足で境内を巡りました。

御祭神は八幡大神(ハチマンオオカミ)(=誉田別命(ホンダワケノミコト)=応神天皇)です。

ご利益は勝負運、商売繁盛、縁結びとして知られています。

社殿のうち本殿、正門、長所(旧拝殿)、脇宮(明神宮、春日社)が国の重要文化財に指定されているそうです。

櫛引八幡宮の御神体を記す扁額

クルマを駐車場に置き、大鳥居から参道を抜けます。参道の老杉が立派ですよ。

櫛引八幡宮 一の鳥居
朱塗りの大鳥居が迎え入れてくれる

参道脇に明治記念館がありました。旧八戸小学講堂との事。時間無くスルーしてしまいました。今度来るときにはゆっくり見てみたいです。

境内に併設される明治記念館
県内に現存する洋風建築では最古のものという

神池にかかる太鼓橋を渡ると風格のある正門があります。

拝殿に続く太鼓橋と正門
正門から拝殿を臨む

太鼓橋を挟んで両側にちょこんと銅像のようなものが佇んでいます。これはメドツと言っていわゆる河童だそうで、ここ櫛引八幡宮には河童伝説があるんですね。神社ウェブサイトに昔話として説明がありました。

何かを持つメドツ
メドツは八戸地方に伝わる妖怪

母子のメドツ
こちらは母メドツと乳飲み子か

拝殿は比較的新しく、1984年(昭和59年)に造営されました。旧拝殿と比べると倍以上大きい感じがします。良く見ると拝殿の軒下には干支が描かれた大きな絵馬のような額が飾られています。

櫛引八幡宮 拝殿
風格を漂わせる拝殿

十二支が描かれた絵馬
十二支が描かれてた額が並ぶ

長所(ながどころ)は旧拝殿で、今の拝殿を造営する際に移築したらしいです。

長所(ながどころ)
国の重要文化財に指定されている長所

こちらは本殿です。彫刻が素晴らしいとされているのですが、近くで見ることができないのが残念です。

櫛引八幡宮 本殿
本殿各所に緻密な彫刻が施されている

本殿脇にメドツの彫刻の説明札がありました。それよりも気になるものが...

鷹とメドツの説明札
鷹とメドツの関係を解説した札

説明札の両側に宇宙じ...いえ、メドツと思しき焼き物が2体。しかも阿吽になってる!狛犬の代わりでしょうか。味わい深い表情にほっこりです。

阿のメドツ
左のメドツさん

吽のメドツ
右のメドツさん

御神木の三杉(みすぎ)は眼の病が治るとして三杉様と言われ崇められているそうです。


御神木の三杉様
1本の杉から上部で3本に分かれている事から三杉とされる


いい雰囲気の社務所(授与所)です。作りすぎていない感じで。実は御朱印帳を忘れてきました!また来れると思うので次回必ず頂きたいと思います。

素朴な雰囲気の社務所
どこか懐かしさを感じる

八幡馬さがしの看板を発見!境内にある八幡馬を九体探すと記念品が貰えるのだとか。時間が無いのでこれもできなかったです。次回必ず!

八幡馬探しの案内板
拝礼の後は宝探し感覚で境内を巡るのも楽しい

以上駆け足で巡ってみましたが、なんともユニークであたたかみのあるお宮でした。

境内にはまだまだ見どころはたくさんあるので、今度は心を落ち着かせてゆっくり来たいと思います。


参拝日:2016年8月15日

櫛引八幡宮

2017年9月24日日曜日

宮城縣護國神社

宮城県仙台市に奉斎されています宮城縣護國神社に参拝してまいりました。

宮城縣護國神社は仙台城(青葉城)の本丸跡に創建されています。この本丸跡は青葉城址として仙台有数の観光スポットになっていますね。

さっそく表参道から進むことにしましょう。なお、表参道入り口にはバス停がありますので、アクセスはバスがいいですが、体力に自信があるなら大手門跡から遊歩道を歩いてみるのもいいですよ。

表参道大鳥居

表参道を登り、少し行くと正面大鳥居が迎えてくれます。この日も多くの参拝者で賑わっています。仙台七夕祭りが近い事も関係あるかもしれないですね。

多くの参拝者が訪れる

手水舎で手口を清め、拝殿にてご挨拶します。一種独特な雰囲気があたりを包んでいますが、決して重苦しい空気ではないです。

境内が明るいのもいい雰囲気を作っている理由か

戦後多くの困難を乗り越えて復興したという社殿

授与所ではユニークなお守りが並んでますよ。

お守りを物色

なかなかお目にかからない迷彩柄のお守りです。ある意味最強ですよね。

迷彩柄の安全お守り

こちらは厄難消除お守りです。ひょうたんがついているのは厄難災難をこれ封じ込めて、ひょうたん掛所に納めるためで、災いから身を守ってくれるそうです。

お守りよりもひょうたんが大きい

多くのひょうたんが納められている

拝殿正面から左手に進んでいくと、境内社である浦安宮(うらやすぐう)の鳥居、そして奥には左宮右宮の神殿が祀られています。

左宮(向かって右)には、天照大神、豊受媛大神(トヨウケビメノオオカミ)、級長津比古神(シナツヒコノカミ)、級長戸辺神(シナトベノカミ)が祀られています。

右宮(向かって左)には、白水稲荷大神、伊達政宗公が祀られています。

なぜ浦安なのかは聞けなかったので確かなことはわかりませんが、後で調べると「うら」は心を指す古語であり、「うらやす」で心中の平穏を表す語になるそうです。また、日本国の別称として「浦安国」とあることから、神祇の安寧慰撫と国の平穏無事が「浦安」に込められているのではないでしょうか。

境内社の別宮浦安宮

伺ったこの日は青葉城本丸講夏祭りが催されていて、御神輿も出るようです。

神輿巡行の準備

左に進むと、神池に渡された浦安橋があり、奥には裏参道大鳥居が見えます。

こちらの浦安橋は「二人で渡ると永遠に愛が続く」という説があり、何組かのカップルが渡っていましたよ。羨ま...

永遠に愛が続くという浦安橋

拝殿のすぐ脇に英霊顕彰館があり、英霊の遺品などが展示されています。今は戦艦大和1/100スケールの模型も展示されているとの事なので、覗いてみることにしました。なお開館日は土日祝のみなので、行くときは確認が必要ですね。

戦艦大和の1/100スケール。迫力ありますね~。

1/100でもこの迫力

細かいところまで作りこまれている

また、空母飛龍も展示されていました。こちらも1/100スケールでしょうか。

甲板の日の丸が印象的

ゼロ型戦闘機も精密に作られている

一通り境内を巡ったらちょっと一休み。境内にある青葉城本丸会館ではお土産や食事をとったりできます。また仙台城に関する資料も展示しているそうなので、時間があれば見てみたかったですね。

一回りしたらこちらで休憩

境内を後にし、少し行ったところに昭忠塔があります。修繕工事中のこの塔は西南戦争、京城事変、日清戦争等の戦没者の慰霊の為に建てられ、今の護国神社が完成するまではこの場所で毎年慰霊祭が執り行われたそうです。この塔の上には金鵄の像があったのですが、震災で取れてしまったようです。

修繕工事中の昭忠塔
仙台城(青葉城)と言えば伊達政宗ですよね。よく目にする騎馬像も実際見ると精悍でかっこいいですね。

今にも動き出しそうな躍動感がある

売店の裏でまったり休憩中の黒猫ちゃん。こちらも由緒ある猫様か?

やはり木陰は落ち着く
本丸跡から望む仙台市中心部。見晴らしが良くて気持ちいいです。きっと夜景も綺麗なのでしょうね。

パノラマが広がる
ご朱印も頂きました。



この時期も緑が広がって気持ちいいですが、秋の紅葉も良さそう。また訪れたい場所です。

参拝日:2016年7月23日

宮城縣護国神社

青葉城 本丸会館


2017年9月20日水曜日

開成山大神宮

福島県郡山市に鎮座する開成山大神宮に参拝してまいりました。

”東北のお伊勢様”とされているそうです。境内前には開成山公園が広がり、市街地でありながら自然広がる開放的なな場所に鎮座しています。



由緒書によると、伊勢神宮より分霊奉遷された由緒ある神社で、天照大御神(アマテラスオオミカミ)、豊受大神(トヨウケノオオカミ)、神倭伊波禮彦命(神武天皇)が祀られているそうです。

ご利益は様々書かれてありましたが、特に縁結び、恋愛成就、恋愛運アップとして有名らしいです。

神門の案内板を確認する女性の姿も

拝殿は思ったよりコンパクトでしたが、伊勢神宮の分霊でありますからやはり神明造となっています。伊勢神宮に行くのと同じパワーを頂けるので、しっかり(!)拝礼しました。

平成3年に青森ヒバを使い造営された拝殿

授与所ではご祈祷受付や御朱印をお願いできます。大きいお社では巫女さんがおられるので、個人的にはポイント高いです。授与所の他にも神楽殿、宝物殿、参集殿が並びます。


見通しが良く開放的な授与所

聖徳太子像とありました。開成山大神宮との関係についてはちょっとわからなかったです。

金の斧を持っている、訳ではない

桑野宮にはご祭神の荒御魂が祀られているそうです。

旧本殿を移設したという桑野宮

鬱蒼とした木立の奥にひっそりと佇む

境内社にお稲荷様が祀られています。こちらも金運アップのパワースポットとして人気があります。参拝のしかたが書かれていますので、ご利益を願うならば作法にしたがい唱えましょう。


こちらも神明造

御作法書には「となえことば」

御朱印頂きました。

開成山大神宮の御朱印


敷地も広く、とても明るく開放感のある境内なのは決してお天気だけのせいではないでしょう。ほっこりした温かさに包まれた一日でした。

お社前の開成山公園は桜の名所として有名で、季節には多くの花見客が訪れるそうです。今度は花見を兼ねてまた参詣したいと思います。

アクセスはJR郡山駅からバス。駐車場はあるのでクルマ可。

参拝日:2016年7月16日

開成山大神宮